着物の素材による違いは?

着て行く場所でも違う!素材の常識

着物と言っても、その素材はさまざまです。最も多く一般的に使用されている素材は正絹ですが、代表的なもので言えば振り袖に訪問着、留袖、花嫁の打ち掛けなどの他、小紋などの普段着もあります。その他、浴衣に代表されるコットンや、紬やウールといった素材も着物として広く知られ、楽しまれているものです。
正絹が多く用いられる振り袖や訪問着、留袖などは正装としてフォーマルな場所で着用する着物を中心に使われています。一方、コットンや紬、ウールは、どんなに高価なものであったり色柄の美しい物であっても、フォーマルな場所で着用することはタブーであり失礼な素材です。紬は本来屑糸の部分を使用して織った素材ということもあり、作業着として着用されたものが発展しています。ウールも同様で、普段着に楽しむ素材というのが理由なのです。

時代と共に変化するフォーマルな着物の素材

そんな中、近年増えているのが化学繊維です。化学繊維は織り方や色柄など正絹に引けを取らない精密さを再現出来るものが多く、小紋などの普段着を中心に広く普及しました。
正絹の場合はシミや汚れを防ぐ為に独自に撥水加工が必要でしたが、化学繊維はそのほとんどが素材そのものに撥水効果があり、汚れを気にせず価格も手軽であることから、色無地を始め、振り袖や訪問着と広く使用されています。
特に最近は、インクジェットプリントの発展で、職人の手作業であった絵付けが簡単で発色の良いプリントが増えつつあり、化学繊維の可能性は留まるところを知りません。正絹特有の毛羽立ちが少ないのも化学繊維の普及に一役買っている理由のようです。

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